無職の既卒者から一転 世界を旅する起業家になった若者

2016年に大学を卒業し、デジタルマーケティング企業アンセル(Ansel)の共同創業者となったジョン・リムは、デジタルノマドとして世界を旅しながら4万ドル(約450万円)の学生ローンを返済した。

リムは当初、職探しをしたもののうまくいかなかった。法律や高等教育などさまざまな業界の仕事に応募したが、フルタイムの仕事の内定はもらえなかった。落胆したリムは、韓国で教師をするために米国を後にし、世界を旅した。いくつか動画マーケティングの仕事をする中で仕事が増え、ビジネスの成功につながり、ついにはリムにとって2つ目のマーケティング企業で、理念を持つブランドに特化したアンセルを創業するに至った。

大学を卒業してからの職探しがうまく行かない人は、無職の既卒者から世界を旅する起業家へと転身したリムからヒントを得てみよう。

自分のスキルや才能を全て棚卸しする

「子どもの頃、ありがたいことに学校にiMacがあった。私はその中に入っていたiMovieで1日中遊んでいた。高校・大学を通し動画作りを趣味として続け、最後の年には大学の新聞のため料理番組を制作した。非常に良いレビューが集まり、最終的にはドリンク・ジン+ジャ(Drink Jin+Ja)という食品ブランドからマーケティング活動を依頼された」(リム)

リムが大学で取った学位はクリエーティブ、グラフィック、ビジネス系プログラムではなく、一般教養教育だ。しかし、彼は職探しを自分の学位と直接関係のある場所に絞るのではなく、子どもの頃からの趣味や、正式なインターンシップではない課外活動から得た体験と結びつけていった。あなたは、自分の趣味やサイドプロジェクトで得たスキルで、アピールできるような特別なものはあるだろうか?

目に見える成果を出す

「私の最初のマーケティング活動では顧客獲得単価を50%削減し、顧客はこの活動を主要なクリエーティブ戦略として活用して評価額を2000万ドル(約22億円)まで成長させた。そこから、さらに多くのマーケティングの機会がもらえるようになり、より短期間で成功できるようになった。そのおかげで、マーケティングを始めて1年目にして、規模が100万ドル(約1億1000万円)以上の企業数社の立ち上げを支援できた。うま過ぎる話だと思うかもしれないが、私も同じ気持ちだった。夢がかなった」(リム)

一度コンサルティングの機会を与えられたリムは、それをうまくこなすことで、次の仕事につなげた。臨時の仕事を副業(あるいはフルタイムの仕事)にすることは可能だ。失業中なら、ボランティアやプロボノ活動としてコンサルティングをすることで、目に見える成果を示すことができる。

急成長分野を見つける

「デジタル広告はできて間もない業界で、経験の年数は過去と比べ、あるいは従来型のキャリアパスと比べあまり重要ではない。いくつかの主要な広告サイトでは過去1年の間に広告表示のアルゴリズムが数回変わったため、多くの最適化のコツや方法が役に立たないものになってしまった。そのため、ここ2年ほど経験によるメリットを享受していたとしても、常に進化する技術によって鼻をへし折られてしまう」

「人々のコミュニケーション方法も信じられないほどのスピードで進化しており、新たなミームや言葉が一夜にしてインターネット上で日常的に使われるものになることさえある。こうした状況を踏まえ、私は自分の経験よりもプロセスを信頼してもらうようにしている。私たちは絶え間なく変化を続ける状況で、順序立った方法でテストを行い、データを収集することで、他よりも早く勝つ方法を探すことができる」(リム)

最近大学を卒業したばかりのリムの経験年数は長くないが、生まれたばかりの市場を専門としているため経験不足は問題にはならない。あなたはどのように成長分野や新興市場を開拓できるだろうか?

小さい規模で今すぐに始める

「私は、小さなステップから始め、その最終結果にはあまりこだわらないことを強く勧めている。自分が行き着きたいところへと続く道を見通そうとすると、とてもやる気が下がってしまう。私は万人へのアドバイスとして、メールの送信相手は1日1人にとどめることをすすめている。この1人はアドバイスを求めたい人かもしれないし、顧客候補かもしれない。これを続ければ、1カ月に複数の生産的な会話を交わすことができ、年末までには複数の顧客を得られるかもしれない。また、メールを完璧なものにしようとしないこと。失敗は最高の教師であり、挑戦を重ねるほど改善できる」(リム)

リムは米国での就職活動がうまく行かず海外に出た。大企業の立ち上げではなく、一つのマーケティングプロジェクトを始めた。リムからのアドバイスは、1日を全てネットワーキングに費やすのではなく、1日1通だけメールを書くこと。小さい規模からすぐに何かを始め、続けるべきという彼のアドバイスは素晴らしいものだ。皆さんは今日、明日、来週と、どのように職探しを前進させることができるだろうか?

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