「2年以内に仕事を辞める」従業員、ミレニアル世代では4割超

権利を主張する、自己中心的、まだ真価が問われていない──。ミレニアル世代を言い表すためによく使われるのは、このような言葉だ。だが、米コンサルティング会社デロイトが先ごろ公表した調査結果によれば、彼らをより正確に表現するのは、「不安定」「悲観的」「心配している」といった言葉のようだ。

この世代については、次のことを知っておく必要がある。

ミレニアル世代の現状

調査結果によると、ミレニアル世代の43%は今の仕事を2年以内にやめるつもりだという。また、5年以上先まで今の仕事を続ける考えだという人は、わずか28%だった。

この調査は、36カ国のミレニアル世代(1983年1月~1994年12月生まれ)の1万455人と、Z世代の1844人を対象に実施したもの。ミレニアル世代の回答者の多くは、大手民間企業でフルタイムで働く従業員だ。

主な調査結果

・企業倫理

ミレニアル世代はここ2年、ビジネス界の意欲や道徳規範に関して比較的前向きな見方をするようになってきていた。だが、今回の調査結果は大幅に異なるものとなった。それは、彼らが「責任ある企業の取るべき行動と、企業の実際の行動の間には隔たりがある」と考えているためだ。

企業は倫理的に行動していると考える人は、回答者の48%にとどまった。また、より幅広く社会のことを考えるよりも、自らの計画に集中している企業が多いと見る人は、回答者の75%近くに上った。40%近くは、ビジネス界のリーダーたちが世界に悪影響を及ぼしていると答えている。

・忠誠心と「多様性と柔軟性」

ミレニアル世代とZ世代の若者たちにとって最も魅力的なのは、高賃金と前向きな企業文化だろう。だが、彼らの満足度を維持するために重要なのは、多様性、包含性、そして柔軟性だ。

一方で、回答者たちはビジネスリーダーの大半について、包括的な文化の発展に力を入れていないと考えている。これらの世代にとって、多様性は場合によって、寛容性、包括性、開放性、尊重、考え方の違い、あるいは単なる違いを含む。

・「準備ができていない」

若い労働者たちは、仕事を続ける中で自身の「ソフトスキル」の重要性はさらに高まると考えている。そして、そのソフトスキルを含め、自分に必要なスキルを伸ばすことを会社が支援してくれることを期待している。

忠誠心を得る方法

ミレニアル世代とその他の従業員の忠誠心を得るために、企業はいくつかの策を講じることができる。そのためには、若い労働者たちが求める次の7つの点を理解しておく必要がある。

1. 雇用者の立場から見た「忠誠心」の意味するところを知りたい

2. 雇用主に対する忠誠心を長期にわたって維持した場合、金銭面でどのような利益を得られるのか知りたい

3. 現在の仕事にとどまること、または新たな仕事に就くことのどちらが、より職業上の成長につながるのかどうかを知りたい

4. 利益を上げることばかりに執着しない企業のために働きたい

5. 企業が得た金銭的報酬は、従業員と分け合ってほしい

6. 前向きな職場文化の一部をなすものになりたい

7. 継続的な学習の機会と職場の柔軟性(勤務時間や勤務地に関する厳格な規則を定められるのではなく、雇用主に信頼してもらうことを含む)を期待する

ギグ・エコノミーの影響

「ギグ(単発または短期の仕事)」を基盤とするギグ・エコノミーの魅力は、ミレニアル世代に退職を考えさせる大きな要因の一つだ。

2年以内に仕事を辞めたいというこの世代の労働者のうち、62%はフルタイムの仕事に代えて、「ギグ」に就くこともあり得ると考えている。その最大の理由は、より高収入を得られる可能性だ。次いで多くが挙げている理由は、柔軟性と自由度だ。

デロイトによると、ミレニアル世代の経営幹部または取締役のうち10人に7人が、フルタイム雇用ではなく短期の契約、またはフリーランスでの就労を検討する可能性があると答えている。(BLOGOS)

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