【仕事探しは辛いよ!!60代からのハローワーク】今をときめくインバウンドも…成約者ゼロ ライター職は時給300~500円

60歳になって、妻に急かされるように再就職先を探し始めた筆者。

以前は必ず受かっていた得意分野の通訳・翻訳の求人さえ書類選考で落ちてしまう。まれに面接すると外国人担当官に「ネーティブと変わらないね」とお褒めの言葉。ところが、不合格。年齢とともに、いっそう容姿が劣化したからに違いない。人は外見90%。人に容姿を晒さない内職しかない!

内職といっても昔ながらの、宛名書き、袋詰め、シール張りなどではない。インターネットを駆使したギグエコノミー(=単発の受注仕事)だ。政府も「多様な働き方」とか「雇用関係のない働き方」といって推奨している。

さっそくネットの求人サイトでツアープランナー、イタリア語、スペイン語、フランス語、英語通訳案内士の求人を見つけた。外国人観光客をツアーに誘導する業務。今をときめくインバウンド。しかもネットで完結する。家でできる。応募数が多いにも関わらず書類選考、面接ともに通った。女性の社長が一人で国内外のツアーを運営しているA社だ。

職務内容はEVANEOS(フランス生まれらしい)なる旅行サイトにアクセスするキーを得て、その中で日本旅行を計画する外国人の要望を汲み取り、手作りのツアーに誘導する。私は40カ国を踏査してきたので、時間が限られた旅程を組むのは得意だ。収入はA社が売り上げの10%を得、残高の10%が私の手取りとなる。例えば家族4人で100万円のツアーならば私の収入は9万円になる。完全な成功報酬だ。

その後、パソコンのセットアップ、パスワードの入手、スカイプによる業務の説明などのやり取りに2カ月近くかかる。一度契約書を送付するように求めるが、無視された。

分かっていながら、陥穽(かんせい)に落ちるバカ者はどこにでもいる。仕事のない私は年間数十件成約して300万円になると、取らぬたぬきの皮算用。さっそく始めると、月に3人前後の潜在顧客がいる。サイト内で、愛想良く自己紹介し、「期間・予算・目的・趣向」を聞きだし、「東京・京都・箱根・広島・高山・白川郷」などを訪れるツアーを提案する。

バスツアー料金、JRの時刻表、習字・陶芸などの文化体験施設の有無など多くの項目を調べ、外国人が喜びそうな写真まで送る。大変な手間だ。3カ月の悪戦苦闘の末、ある者は目的地をタイに変え、ある者は音信不通になり、結局成約者はゼロ。才能の欠如か?

時間の浪費、人生の浪費、しかもパソコンばかり見ているのでドライアイになってしまった。

ついでにLANCERSやクラウドワークスなどのギグエコノミー紹介サイトに登録してライター職の報酬を見ると、「文字単価0・2円~0・5円」とある。時給換算すると300~500円前後だろう。あるファッションサイトの求人には、「顧客の問い合わせに、1日3~5件分答える、きめ細やかなサービスが求められます」と要求し、目を疑う月収1万円。ああああー、電脳空間には現代の女工ならぬ男工哀史が。(つづく)

■風樹茂(かざき・しげる) ノンフィクション作家兼国際コンサルタント。著書に『東京ドヤ街盛衰記』『リストラ起業家物語』『ラテンの秘伝書』など。主要ネットマガジンで世界各国の独裁化に警鐘を鳴らしている。(zakzak)

 

最も観光客が多いのは中国からですが、在日中国人の学生や働いている人が、送迎(白タク)や宿泊(民泊)、旅行先のお土産や着物試着といったほぼ全てを取り仕切っているため、税金含め日本にはお金が落ちないケースが多いようです。。

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